決意
さすがに堪忍袋の緒が切れた私。
「ねぇ、少しは心配する気持ちはないの? 留守中も文句ばっかりだったって聞いたけど?」と言うと、夫は「いやいや、お前元気そうじゃん?」と薄ら笑い。
私はもうダメだと思い「私、出ていこうと思う」と告げたのです。
夫はきょとんとした顔をしていました。
「あなたとはもうやっていけない。私は家政婦でもあなたの母親でもない。身体もキツイから出ていくね」と冷静に告げた私。
夫は「冗談言って~」と笑ってごまかしていましたが、私の本気度を悟り、急にあたふたし始めました。
一人息子
私は「仕事もして家のことも全部やって、子どもたちの学校や習い事まで全部面倒みて、今のままじゃシングルで子育てするのと変わらないから」と夫に伝えました。
すると夫は、初めてハッとしたような顔になったのです。
夫は甘やかされて育った一人息子。
今までさんざんいろいろなことを伝えてきたのに、何もわかっていなかったことに唖然としました。
課題
私は怒りが収まらなかったため、とりあえず子どもたちと実家へ避難。
次の日には夫が謝りに来ましたが、私は同じことの繰り返しになると思い、家には戻っていません。
今後、夫が意識を変えられるのか……私は明るい未来が想像できずにいます。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子供を養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。