筆者の知人の職場には、学生時代を思い出させるほど仲良しな女性2人組がいたそう。そんな2人が一方のとあるひと言で険悪になり……知人から聞いたエピソードを紹介します。

仲良し2人組

私の職場には、仲の良い2人組B子とC子がいます。

2人とも家庭を持った人たちですが、年齢も近く、好きなアイドルも一緒だということで距離が縮まったそう。
気も合ったのか、休憩時間や勤務後もいつも一緒にいて、まるで学生時代の友人のようでした。

ある日の職場での休憩時間のこと。
B子が「マイホームを建てる予定なの」と話し始めました。
「いい立地の土地が見つかってね。ようやく私たちも家を建てることにしたのよ」
と言うB子。

同僚たちは「へぇ、よかったね!」「これからますます頑張らないと!」など、口々にお祝いの言葉をかけました。

固まるC子

仲良しのC子も、「ローンの返済頑張って行こうね!」とB子に声をかけました。
するとB子は、「うん。でも実は、私の親が土地の代金を出してくれたから、家の建設費用だけで済むの。だから思ったより負担がきつくなさそうで……助かる」と言いました。

みんな、「それは助かるね」などと言ったのですが、C子はなぜか何も言わずじっとB子を見つめています。

そして、翌日から2人の関係に異変が見え始めました。

B子の悪口を言い始めるC子

翌日から、いつも一緒にいた2人が別々の行動をしているのを頻繁に見かけるようになりました。
よく観察してみると、どうやらC子が避けている様子。

そして、C子はB子の悪口まで言うようになりました。

B子がC子を信頼して話したであろうことまで暴露し始めたので、同僚のみんなはC子の行動に引き気味に。
たまりかねた私が「どうしたの? 前はあんなに仲良かったのに……」とC子をたしなめると、C子は悔し気な顔をしながら言いました。

「だって、B子は親に土地を買ってもらったんだよ! ずるい!」
と、こらえきれない様子で涙まで流したのです。

人の気持ち

C子はすでにマイホームを建てていましたが、いつも「やりくりが大変で……」と嘆いていました。

そんな中、仲良しのB子が親の援助を受けながら一軒家を建てたことが許せなかったのでしょう。

どんなことが人の嫉妬を買うか分からない。そう感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。