最初は“今日だけ”のお願いだったはずなのに──。
それがいつしか日常に変わり、違和感とモヤモヤが募っていった女性。
善意で始めたママ友A子との関係の行方とは?
今回は筆者の知人から聞いた、放課後の預かりを巡るエピソードをご紹介します。

息子の訴え

そんなある日、我が子がポツリと嘆いた言葉にハッとしました。

「どうしていつもB男(A子の子ども)が来るの?」
「ほかの友達とも遊びたいのに」
「ママとも2人でお出かけしたいよ」

『本来は家族だけのゆったりくつろげる家のはずなのに』と、何度も預かっていたことで、息子にも不満を抱えさせてしまっていたのです。

息子の訴えでようやく決心がついた私。その夜、A子に
「最近ちょっと余裕がなくて、今後は放課後の預かりは難しいかも」
とお断りの連絡をすると......。

我慢は禁物

「了解~♪」
「ほかの子に頼むから気にしないで」
と、驚くほどあっさりした返事が!

それ以降、一切連絡は来なくなりました。

もしかしたら、最初から“都合よく頼れる人”を探していただけだったのかもしれません......。

困っている人を助けようとする心がけは素敵なこと。

でも、自分や家族が負担を感じるまで我慢する必要はないと学んだ出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。