ママ友の困ったところ
Aさんは7歳と4歳の子どもを育てるママ。子どもが2人とも同い年なことから親しくしているママ友Yさんがいました。
Yさんは社交的で明るく教育熱心なタイプで、いつも情報をくれたりするので助かっています。遊びにも誘ってくれるし、子どもたちも仲良しなのでAさんとYさんは会う機会がたくさんありました。
Yさんのことをいいママ友だと捉えていたAさんですが、1つだけYさんに困らされている点があったのです。
不倫していることにしたいママ友
YさんはことあるごとにAさんを不倫していることにしたがるのです。
男性と話しているのを見かけただけで「あの人が不倫相手?」と言ってくるし、支払いに決済アプリを使っただけでも不倫と決めつけてきます。
「その決済アプリのメッセージ機能って不倫してる人がよく使うらしいよ~。Aちゃんも不倫してるんでしょ?」
こんな風にまったく関係ないことがらでも、不倫と紐づけて考えてくるのでAさんは不快な思いをさせられていたのです。
ママ友の秘密
Aさんはもちろん不倫をするつもりも、過去にしていたこともありません。だからYさんに不倫を疑われるのはとても不快でした。
Yさんと疎遠にしたくても子どもつながりでどうしても顔を合わせる機会は多く、Aさんはうんざりしていたのです。
そんなとき、Aさんの耳にビッグニュースが飛び込んできました。なんとYさんが不倫がバレて離婚することになったのです。親権は父親でYさんは追い出される形で街を出て行ったとのことでした。
自分がしていたからだったのね……
Yさんが不倫していたと耳にしたAさん。これまでのYさんの不快な言動の意味がわかったような気がしました。
Yさんは自分が不倫をしていたから、人もしているように見えたのでしょう。そして、不倫のことを語り合える友達になりたかったから、Aさんにしつこく聞いてきたのかもしれません。
「自分がしていたから詳しかったし、人もしているように見えたんだなあ」
すべてを知って妙に納得したAさん。これで不快な思いをしなくなるとスッキリした気持ちになるとともに、自分も自分を基準にして人のことを決めつけないようにしようと思ったのでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。