忙しい毎日を乗り切るために、趣味って大切ですよね。好きなことに没頭する時間は、乾いた心に潤いを与えてくれる、まさに「心の支え」です。でも、それを身近な人に理解してもらえなかったら……。今回は、筆者の友人のエピソードをご紹介します。
「そんなことして、何になるの?」
30代半ばをすぎても、私はあるアイドルグループに夢中でした。
CDを何枚も買い、ライブがあれば全国どこへでも飛んでいく。そんな私を、母は冷ややかな目で見ていました。
「いい年して結婚もせずみっともない」
「そんなこと、1円のお金にもならないでしょ」が母の口癖。
その言葉を聞くたびに胸がチクッと痛みました。
母にとっては理解できない浪費でも、私にとっては日々を走るためのエネルギーだったのです。
心が折れたある日
「推し活があるから、辛い仕事も頑張れる」
私はずっと、そう自分に言い聞かせていました。
ですが、その頃から急激に職場の人間関係が悪化して、大きなストレスを抱えるように。
そしてある朝、ついに心と体を繋ぎとめていた糸が、プツンと切れてしまったのです。