筆者の知人のA子から「義姉とのやり取りにずっと悩んでいる」と打ち明けられました。
高級品ばかりをお下がりとして受け取るたび、ありがたい気持ちと同時に重さも増していったそうです。身近に起こりそうな出来事に、思わず耳を傾けてしまいました。
高級品ばかりをお下がりとして受け取るたび、ありがたい気持ちと同時に重さも増していったそうです。身近に起こりそうな出来事に、思わず耳を傾けてしまいました。
ありがたいはずのお下がりが、正直つらい
私の義姉はとても裕福で、身に着けるものや持ち物はすべて高級ブランドです。そんな義姉から、定期的にお下がりが送られてきます。
最初は「良いものを譲ってもらえるなんて助かる」と思いました。ところが実際は、届くたびに段ボールいっぱいの量。
片づけるのに追われるうえ、子どもたちの趣味とも合わないので使わないものばかりなのです。ありがたい気持ちがある一方で、「また増えてしまった……」という重苦しさにため息がこぼれました。
角を立てないために続けた努力
それでも「せっかくの好意を無下にはできない」と思い、いただいた後には必ずお返しを用意しました。旅行のたびにお土産を選び、季節の贈り物を欠かさず届けるようにしてきたのです。
本当は少し負担を感じながらも、家族だからこそ角を立てたくない。義姉との関係を壊さないために、笑顔を作り続けてきました。でも、心の奥では「いつまで続ければいいのだろう」という小さな疲れが積み重なっていったのです。