筆者の友人は残業を終えて夜遅くにバス停へ向かうと、人影もなく静まり返っており、心細さを覚えました。
スマートフォンを眺めながらも落ち着かず、風に揺れる葉の音にさえ身を縮めてしまいます。
そんな時、背後から「遅い時間に一人で大丈夫ですか?」という声が聞こえてきたのですが……。

急な声かけ

バスに乗り込む際にその男性は「お気をつけて」と微笑んで会釈し、離れた席へ向かい、私は安堵して窓の外を眺めました。
すると植え込みからフードを深くかぶった人物が現れ、恐怖を覚えると同時に男性の優しさに感謝し、見知らぬ人のさりげない気遣いが、これほど心強いものなのだと実感した出来事でした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:乙野
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。