混雑するバスで誰も席を譲らないなか、ある一言が空気を変えました──。
“気まずさ”しかなかった車内で、片言の日本語がもたらした“優しさ”。
その瞬間、乗客たちの心にどんな変化が起こったのでしょうか?
今回は筆者の友人から聞いた、心温まるエピソードをご紹介します。
“気まずさ”しかなかった車内で、片言の日本語がもたらした“優しさ”。
その瞬間、乗客たちの心にどんな変化が起こったのでしょうか?
今回は筆者の友人から聞いた、心温まるエピソードをご紹介します。
優しさの連鎖
さらに彼は、女性の荷物を棚に乗せてあげ、
「オモイ?」
「ダイジョウブ?」
と降りるまで気遣っていました。
その紳士な行動に気まずさを覚えたのか、優先席に座っていた2人の若者も席を立ち、別の高齢者に席を譲っていたのです。
その一部始終を見ていて、なんだかほっこり温かい気持ちになりました。
思いやり
外国人観光客の温かな行動に気づかされたのは、優しさに国籍も言葉も関係ないということ。
ただ静かに、自然体で誰かを思いやるその行動は、バスのなかの空気さえ変えてしまったのです。
思いやりの気持ちを持つことの大切さを教えてくれた旅行者の彼に、心のなかで『ありがとう』と感謝した出来事でした。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。