「毎日怒ってばかり……」と反省はしていたものの、叱る回数を減らせずにいた私に、娘が放った“1枚上手”な一言を紹介します。
3人の子育て
私には先日6歳になったばかりの娘と、娘の下に息子が2人、計3人の子どもがいます。
家事や子どものお世話だけでもそれなりに忙しい日々。ですが子どもたちは、毎日本や椅子を持ち出してはお城を作ったり、壁一面に折り紙を貼ったり、床中にパズルをまいたりと、なかなかの散らかしっぷり。
一応、寝る前には子どもたちとすべて片づけるのですが、次の日の朝にはまたどんどんと物を散らかします。
ただでさえ忙しいのに、毎日部屋は散らかされ、つい叱る回数も増えていく日々。
「最近怒り過ぎだよね……」と自分でも感じながらも、なかなか叱る回数を減らせずにいました。
また叱ってしまう
子どもたちの中でも、娘は特に片づけが苦手。
娘自身片づけようという意思はあるのですが、興味が引かれるものがあるとついやっていたことを放り出し、次のことをしてしまいがちです。
ある日、また次から次へと物を出しながら遊んでいる娘と息子たちに、私はつい強く叱ってしまいました。
「はさみは危ないから、ちゃんとしまってって言ってるでしょ!」
「ペンのキャップをしないと、乾いて書けなくなるよ! いつも言っているのに!」
言い終わったあとで、毎日怒っている自分に嫌気がさしました。
気分が落ち込み、つい娘に向かって「お母さん、毎日怒ってばっかりで嫌だよね。お母さん、怖い顔してるでしょう?」と尋ねてしまいました。
すると、娘はさっきまで叱られていたにも関わらず「え? お母さんはいつもかわいいよ」とにっこり。
「怒っていてもかわいい」と、そんなことまで言ってくれたのです。
娘のほうが一枚上手
娘のその一言に、私は力が抜けて思わず笑い出してしまいました。
母親の怒りを和らげようと考えた娘の知恵か、幼い子どもならではの素直さなのか。
いずれにせよ、娘の対応のほうが親の私より一枚上手だったことは間違いないですね。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。