英語の学習に苦労している筆者の友人。コツコツ勉強を続ける中で、ふと頭をよぎるのは、小学6年生の時に拒否した“あること”で……。後悔した体験談を語ってもらいました。

40代から始めた英語学習

40代になった私は、仕事で英語を使う機会が増え、毎日コツコツ勉強する日々。

必要に迫られて始めた英語学習でしたが、やってみると意外に面白い! 聞き取れた単語に喜び、片言でも通じたときの達成感に励まされ、海外ドラマに字幕なしで挑戦することもあります。

まさに「亀の歩み」ですが、確実に進んでいる実感があります。

そんな今、ふと頭をよぎるのが、小学6年生のあの日のこと。

祖母が勧めてくれたアメリカ留学

私の祖母は教会で牧師をしていました。

その縁で、アメリカへの短期留学の話が舞い込んできたのです。

「こういう機会はなかなかないから、行ったほうがいい」と、祖母も両親も口をそろえて勧めてくれました。

しかし当時の私は、外国にも英語にもまるで興味がなく、友だちと遊ぶことが最優先。海外なんて遠いし、英語なんて聞いてもチンプンカンプンだし、何より「面倒くさい」と片付けてしまいました。

特に祖母は何度も「絶対に行ったほうがいい」と言ってくれましたが、私は「行かないってば!」と頑なに拒否。

あのときの私は、自分の世界がどれほど狭いかを知らなかったのです。

今になって思う「あのとき行っていれば」

そして月日が流れ、大人になった私は、仕事で英語に触れ、その必要性を痛感する日々。

あのとき留学していたら、耳がもっと英語に慣れていただろうし、異文化に触れる感覚も自然に身に付いていたかもしれない。

もしかしたら、人生の選択肢や進路も変わっていたのでは……と、想像せずにはいられなくなるのです。

もちろん、過去を悔やんでも時間は戻りません。だから今は「40代からでも遅くない」と自分を励ましながら学んでいます。

過去の選択を悔やむのではなく、その気づきを原動力に、私は今、新しい世界へ一歩ずつ進んでいるところです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。