市の郷土資料館で働いていた友人が経験した、思いもよらぬ“駐車場トラブル”。満車の駐車場とガラガラの館内、そしてその裏にあった驚きの実態とは? 友人が経験談を語ってくれました。
勤務後に見た“信じられない現場”
不思議に思い、勤務後に外へ出てみると、ある光景に目を疑いました。
資料館の駐車場に車を停めた人たちが、荷物を抱えて、歩いて数分先のスポーツジムへと移動していたのです。
「え、うちの駐車場、ジムの代わりに使われてる!?」
原因はまさかの……
実はそのジム、最近まで駐車料金が無料だったのですが、1時間100円の有料制に切り替えたばかり。
その料金を避けたい一部の利用者が、無料の資料館の駐車場に無断で車を停めていたのです。
しかも、最初のうちは資料館にも立ち寄っていた様子でしたが、次第にそれすら省略。
完全に“無料駐車場扱い”されていました。
張り紙でも効果なし。そしてとった行動は?
これはもう黙っていられないと、館長に相談。
すでに事態を把握しており、「施設を利用される方以外の駐車はご遠慮ください」との張り紙を出すことに。けれど、それでも改善されず。
結局、駐車場に警備員を一人配置することに。
その日から違法駐車はパタリと消えましたが、警備費用という“想定外の出費”が発生。
静かな資料館に、なんとも迷惑な騒動でした。
「もう、ジムの人はジムの駐車場に停めてください!」
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。