協力するって言ったよね?
Aさんは今日も遅く帰ってきた夫に対し、「協力して子育てしようって言ったよね?」とこれまでの不満を爆発させました。
しかし、夫はきょとんとした顔で「え? 俺、協力してるよね?」と言うではありませんか。
よく話を聞いてみると、夫は「俺にできるのは、子どものために頑張って働いてお金を稼ぐことだと思ってた」と言うのです。
娘が生まれてから残業が増えたのも、お金のために仕事を引き受けていたからで、夫は妻と娘のためにと思って頑張って働いていたのでした。
「娘に会う時間は減るけれど、お金を稼いで子育てに協力するぞ」夫はこう思っていたのです。
協力のすり合わせ
Aさんは夫がそんな風に考えていたとは知らず、驚きました。そして、自分の思う協力はそれではないことを伝えました。
「お金も大事だけど、私はもっと娘のお世話を2人で協力してやりたいの」
夫は自分の思う協力とかけ離れたAさんの言葉を聞いて驚いたようです。そして、Aさんの意見を理解してくれました。それからの夫は仕事をセーブし早く帰ってきて、娘のお世話を積極的にしてくれるようになったのです。
「協力する」という言葉から考えるものでもこんなにも違うのだということを理解したAさん。これからもどうしてほしいのか、どういうつもりなのかは話し合っていくことが重要だと思ったそうです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。