ご近所付き合いの一環として、町内会の清掃などの行事には必ず参加するという人も多いのではないでしょうか。特に引っ越したばかりだと、ご近所さんに顔を知ってもらえるいい機会ですよね。今回はそんな町内会の清掃で、まさかの疑いをかけられた経験のある筆者の知人、Kさんのお話です。
町内会の清掃
Kさんは旦那さんと2人の子どもと、一軒家を購入して新しい住宅街に引っ越したばかりでした。
お隣や裏など、自宅に接しているお宅には挨拶に行ったものの、まだまだ顔を知らないご近所さんがたくさんいます。
そこで町内会で住宅街のゴミ拾いをするという行事があったのでKさんは「ご近所さんと親しくなるために」と参加することにしました。
「よし、がんばるぞ!」
当日は朝から天気が良く、とても暑い日だったのでKさんは凍らせたお茶の入ったペットボトルを持参し、濡れないようにペットボトルカバーに入れて持って行きました。
「ねえ、あの人ちょっと……」
作業中にちょくちょく水分補給をしていると、近くにいたご近所さんがそれを見て不審な顔。そしてそのご近所さんを中心に数人が固まり、Kさんの方を見てひそひそ話をしていました。
あらぬ疑いをかけられ、そして見えたもの
まだ挨拶をしていないからかな、と思ったKさんはご近所さんたちに駆け寄りました。
「今度引っ越してきたKです」
「あら、よろしくお願いします」
ご近所さんたちはそう言ってくれたものの、どこか表情が固いまま。休憩時間になっても誰も話しかけてはくれません。
「私、何か悪いことをしたかな……」とKさんが思いながら持参したお茶を飲んでいると、突然町内会長さんから声をかけられました。