親は子の幸せを願うもの。しかし、その願い方には注意しなければいけないこともあるようで……。筆者の知人Aさんは高校生の娘の幸せを願っていました。娘の進むべき道に対して理想のあったAさん。しかし、その理想がAさんの独りよがりであったことに気づかされてしまいます。Aさんをハッとさせた娘の反抗とはどのようなものだったのでしょうか。
三者面談で親子喧嘩
Aさんと娘は意見が食い違ったまま三者面談の日を迎えました。先生の前でもそれぞれの意見を言うAさんと娘。
娘「勝手にレール敷かないで! 私の人生なんだから!」
母と娘の口論はヒートアップし、ついに娘はAさんに対して大きな声を上げました。娘の反抗する姿を見ていて、Aさんはようやく気がつきました。
A「私、娘を自分の思い通りにしようとしていたんだ……」
2人の喧嘩を見ていた先生にも諭され、Aさんの考えは変わったのです。
娘の幸せを願うとは
やっと娘の意思を受け入れられたAさん。これまでAさんは娘を自分の思い通りにすることこそが、彼女を幸せにすると勘違いしていました。
ですが、子どもは親の所有物ではありません。たとえ幸せを願ってしたことだとしても、自分の意思の押し付けになってしまっていては何の意味もないのです。
「〇〇が勉強したいから、この大学に行きたい」
しっかりとした意見を持って自分の道を決めた娘。Aさんは娘の意思を尊重し、彼女のこれからの人生を応援していこうと決意したそうです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。