親は子の幸せを願うもの。しかし、その願い方には注意しなければいけないこともあるようで……。筆者の知人Aさんは高校生の娘の幸せを願っていました。娘の進むべき道に対して理想のあったAさん。しかし、その理想がAさんの独りよがりであったことに気づかされてしまいます。Aさんをハッとさせた娘の反抗とはどのようなものだったのでしょうか。
娘の幸せを誰よりも願っている
Aさんは高校生の娘を育てる母です。Aさんは何よりも娘の幸せを願っており、娘が生まれてからずっと娘の幸せを願って生きてきました。
Aさんの中には理想とする娘の姿があり、娘がそうなれるようにこれまでも行動してきたのです。
習い事はコレをして、進学先はココ、結婚相手はこんな人で……。
高校生になるまで娘は、Aさんの理想通りに育ってきました。Aさんが言う通りに習い事も進路も決定し、Aさんは娘はこのまま幸せな人生を送るのだろうと信じて疑わなかったのです。
理想から外れようとする娘
Aさんは高校3年生になった娘が、地元の大学に進学するのだと思っていました。小さな頃からそう言い聞かせてきたし、自分のそばにいた方が娘をサポートしてあげられると考えていたのです。
しかし、娘が希望したのは地元から遠く離れた土地の大学に進学することでした。
娘はAさんを説得しようとしますが、Aさんは娘が自分の意見と異なる道を選ぼうとしていることを受け入れられません。
A「お母さんは、地元の大学の方が絶対にいいと思う」
Aさんは自分の意見を曲げませんでした。