親しい間柄の友人であっても、物の貸し借りをする際はきちんと返すのはもちろん、お礼をするなど気を遣う人も多いのではないでしょうか。親しき中にも礼儀ありとはよくいったものです。今回はそんな友人との物の貸し借りがきっかけで友情にひびが入った経験のある筆者の知人、Kさんのお話です。

海外旅行に行く友人

Kさんは旅行が趣味で、仕事の長期休暇のたびに旅に出るのを楽しみにしています。旅先は国内だけにとどまらず、年に1回は海外旅行にも行っていました。

普段の仕事がかなりハードなぶん、旅先でゆっくりと観光をしたり美味しいものを食べたりするのがKさんのストレス解消法でした。

そんなある日、Kさんの学生時代の友人、Oさんが突然電話をかけてきました。
「今度の休みに海外旅行に行くことになったんだけど、変換プラグ持ってたら貸してくれないかな」
変換プラグというのはコンセントの形や電圧の違う海外でも日本の電化製品を使えるようにするプラグです。

「もちろん持ってるよ! 貸してあげる」
お互い仕事が忙しく、最近はあまり会えていなかった友人のために、Kさんは快く変換プラグを貸してあげました。