久しぶりの電話
連日の残業で心身ともに疲れ果て、母からの連絡にもろくに返信できていませんでした。そんなある日、久しぶりに母から電話がかかってきて、驚いていると「今から行くから」と突然の訪問宣言。
断る理由もなくそのまま家に来てもらうことに。
突然の訪問
数時間後、駅まで迎えに行くと、母は手に小さなお弁当や果物を提げていました。
「体に良さそうなのを選んでみたよ」と少し照れたように笑う母。
その何気ない一言と姿に、胸がじんわりと温かくなりました。
思わず「急に来るなんて」と言いながらも、母の元気な顔を見て少しホッとしました。
家族の絆が強まる瞬間
母は昔から強くて頼りになる存在でしたが、急に会いに来てくれたのはただの挨拶だけでなく、私が疲れていることを見抜いておかずを持ってきてくれたのです。
その温かい気持ちに、胸がじんわりと熱くなりました。
その時、普段の忙しさで忘れていた、母の愛情を思い出しました。
その日を境に、私は母からの連絡にすぐに返信するようになりました。そして、他愛のないことでも電話で話すようになり、以前よりも心の距離が縮まったように感じています。
母の存在の大きさを改めて実感し、仕事や家事の合間にも感謝の気持ちを伝えています。
忙しい毎日の中で、親の温かさに触れることは何よりの癒やしだと感じました。A子さんの話を聞き、私も改めて親のありがたさに感謝の気持ちが湧きました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。