「危ないから止めなさい」との父の反対を押し切って挑んだ海外での経験。
あのときの決断が、思わぬ形で家族の絆を変えていくことに──。
今回は筆者の友人から聞いた、親子の絆と成長を描いたほっこりあたたかいエピソードをご紹介します。
あのときの決断が、思わぬ形で家族の絆を変えていくことに──。
今回は筆者の友人から聞いた、親子の絆と成長を描いたほっこりあたたかいエピソードをご紹介します。
父の反対
これは遡ること、高校卒業後、国際ボランティアへの参加を考えていたときのお話です。
前々から『海外で困っている人の役に立ちたい』『日本以外の国で生活してみたい』との夢があった私。
でも、そのことをいざ両親に相談すると、父からは強く反対されてしまいました。
「危ないから止めなさい」
「就職か大学が先だ」
当時の私は反抗期だったこともあり『親って何でも反対する』としか思っておらず、正直うっとうしく感じていたのです。
強引に押し切った
父が反対する一方で、母は応援してくれました。
「お父さんの想いも分かるわ」
「でもあなたが本気なら頑張ってみなさい」
と背中を押してくれたのです。
でも父を説得するどころか話し合いすらまともにできないまま、時間だけが流れて行きました。
そのまま結局、父には黙って申し込み、合格通知を受け取ったタイミングで報告したのです。
父は顔をしかめていたものの、
「もう決めたなら、せめてちゃんと連絡はしろよ」
と一言返してくれました。