信頼していたはずの相手との間に生まれた、予期せぬ“距離の誤算”とは?
今回は筆者の友人A子から聞いた、夫婦の信頼にまつわるエピソードをご紹介します。
衝撃的な打ち明け話
ある日の夕食後、夫が突然、
「ちょっと話がある」
と神妙な顔で切り出した話がとても衝撃的でした。
「実はママ友に相談を受けていて……」
という一言に、思わず身構えた私。
何となく嫌な予感がしつつも聞いてみると、近所のママ友が家庭の悩み、主に夫婦関係について、夫に相談していたというではありませんか!
LINEで何度かやり取りをし、最近では具体的なアドバイスまでしていたとのこと。
「頼られているって感じがして、つい応じていた」
「A子が仲良しのママ友だから安心して連絡してしまっていた」
グレーすぎる!
そう弁護する夫でしたが、私がLINEを見た感じ、かなりグレーな距離感に思えました。
はじめこそ一定の距離を保っているようなやりとりでしたが、最近のものはそのママ友が夫に対して“特別な存在”のように感じ始めているようなLINEばかり。
夫が電話で相談にのっていたときも、相手からは恋愛めいた発言が何度かあり、微妙な空気が流れるようになっていたとのことでした。
すぐに夫婦で話し合い“異性からの相談ごとはどこまで関わるか明確に線を引く”というルールを決めた私たち。
夫もしっかり反省しており、
「悪気はなかったけれどもっと早く話すべきだった」
と素直に認めてくれました。
未然に防ぐために
その後私からママ友に連絡すると、
「A子さんに隠して相談してごめんなさい」
との連絡が。
『さすがにまずかった』と気づいてくれたのか、それ以降、夫への連絡はパタリと止みました。
一件落着したものの、今回の出来事を通して、私たちにとって夫婦の信頼は“話さないことで守る”ものではなく“共有することで強まる”ものだと実感。
特に家庭内での“異性との距離感”は、トラブルを未然に防ぐための大事なマナーだと強く感じました。
信頼関係
今では、夫婦間で気になることがあったらすぐに話す習慣がついた私たち。
小さな誤解や違和感を放置しないことが、信頼関係を築くうえで一番の方法だと学んだ出来事でした。
【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。