当たり前のことですが、よかれと思った手助けも、時にはトラブルの種になるようです。
今回は筆者の実体験をご紹介します。
発達の遅れが気になる
私のママ友A子の娘には、発達の遅れがあるようでした。
私が見ていて分かるレベルのことも多々ありましたが、私はいつも相談に乗るだけで、何も言う事はありませんでした。
しかしA子は私が元理学療法士ということを知っていたので、私は度々相談を受けていたのです。
特に運動発達が気になるとのことだったので、家で出来る簡単な運動方法だけをレクチャーしていました。
診察は医師しか出来ないので、基本的には「病院で先生に言われたことをしっかり守ってほしい」と、しっかり伝えていたのですが……。
いきなり文句の電話!? どうしたの?
ある日、突然A子から電話がありました。
「リハビリなんて気休めだ」
と、一通り文句を言われたのです。
宥めつつ話を聞くと、どうやら診察でハッキリと発達の遅れを指摘されたようでした。
私は傾聴の姿勢を崩さず、丁寧にA子の話を聞いていたのですが……。
私に出来ることはしたつもりだけど……。
怒りが収まらないのか、「言われた通りにしたのに!」と、怒りをぶちまけられる始末。
最終的に電話を一方的に切られた後、連絡先をブロックされてしまったのです。
おそらくA子は、ハッキリと診断が下ったことがショックで、受け止めきれなかったのだろうとは思います。
リハビリの効果が感じられなかったのだと思いますが、「やるから必ずよくなる」というものでもないのが難しいところ。
回数や頻度、また正しいやり方で行う注意が必要です。
そんな怒れるA子に対し、「私は仕事でもないのに相談に乗って、タダで運動方法も教えてたんですが……?」と、正直驚いてしまいました。
それ以来、よほど親しい人以外のリハビリの相談は、一切聞かないようにしようと思うようになってしまいました。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。