そんなお祭りで、筆者の友人A子さんは信じられない体験をしたのです。
何を言っているの?
「もう! 二つあるんだから、一人1個にしなさい!」
と、ありえない発言をしたのです。
そしてBちゃんは一つをA子さんの息子に渡すと、人混みに走って行ってしまいました。
Bママは「ごめんね!またね~!」と、Bちゃんを追いかけて風のように去ってしまったのです。
突然の出来事に驚き、「返して」とも言えず、今にも泣きそうな息子。
結局息子を慰めてもう一度スーパーボールすくいをし、その日はなんとか帰宅しました。
その日の夜、
「Bちゃんにあげようとしたものじゃないから、申し訳ないけど返してほしいな」
そう丁寧にBママにメッセージを送ったのですが、驚きの返信がきたのです。
Bママがまさかの
「スーパーボールなんて、あの後すぐ失くしたわ」
「そんなに大事なら、自慢げに見せつけないで! 他の子が欲しがるのは当たり前でしょう」
なんとまさかの逆切れ。
これに対して夫がブチ切れてしまい、その怒りを収めるのも大変でした。
本当はA子さんも怒鳴りたい気持ちは山々でしたが、これ以上争っても子どもや自分に良い影響はないと判断したため、そのまま疎遠にすることに。
その事件は他のママ友に共有し、周りが協力してくれたおかげで今はBママと会うことはありません。
信じられない出来事でしたが、この経験があったからこそ、世の中にはさまざまな人がいること、そして自分の価値観を押し付けてくる人もいるのだとA子さんは学びました。
それでも、大切なものを守るにはどうすればいいか。この一件は、A子さん家族が力を合わせ、理不尽な出来事を乗り越えるための大切な教訓となりました。
【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。