子育てって手探りの連続ですよね。子どものために良かれと思ってしたことが、なぜか裏目に出てしまう……そんな経験、ありませんか? 今回は子育て中の友人が、子どもとのコミュニケーションの大切さについて聞かせてくれました。
一方的な「ルール宣言」
息子が中学2年生の頃のことです。
返却された数学のテストを見て、私は頭に血が上るのを感じました。
長時間ヘッドホンをつけて友達としゃべりながら、夢中でゲームをしているのは知っていました。
でも、勉強にここまで影響するなんて……。
「このままではいけない」と感じた私は、リビングでゲームを始めようとしていた息子の前に仁王立ちし、有無を言わさずテレビの電源をオフ!
驚く息子を睨みつけ、一方的に宣言したのです。
「今日からゲームは1日1時間。破ったら即没収!」
息子の意見を聞く余裕は、そのときの私には一切ありませんでした。
落ち続ける成績と、凍りついていく関係
設けたルールは、息子から猛烈な反発を招きました。
息子は私の目を盗んで隠れてゲームをし、平気で嘘もつくように。
親子関係は急速に冷え込み、リビングでの会話もなくなりました。
「息子のことを思ってのことなのに……」という私の親心は空回りし、成績は上がるどころかむしろ急降下。
自室に引きこもる息子を見てはため息をつく日々が続き、悪循環が生まれていました。