スーパーのレジ待ち中、前後の方々と雑談が始まることもあると思います。
筆者の場合は天気や地元のイベント情報の話をすることが多いのですが、その日は「お金持ちやな?」と話しかけられ言葉に詰まってしまいました。
一緒にいた母の咄嗟の対応に救われたエピソードをご紹介します。

スーパーでお高めアイスを選んだ私

私が小学2年生の息子と60代母の3人でスーパーで買い物をしているときのことです。

その日はちょうど息子の習い事の発表会が終わったタイミングだったので、お疲れ様会をしようと少しお高めのアイスをカゴに入れました。

見知らぬ高齢女性が突然話しかけてきて……

レジに並んでいると、後ろの見知らぬ高齢女性が私たちのカゴを見てきます。
そしてお高めアイスを見つけたのか「いいの買ってるな~! お金持ちで良いな?」と言ってきました。

私はスーパーで買い物している程度で“お金持ち”とされると思わなかったのと、突然そんなことを言ってくることに怖くなり、何と返したらいいのか分からず言葉に詰まってしまいました。

母の咄嗟の切り返し

すると、母が間髪入れず、
「たまにですよ! 今年分はこれで終わり、また来年ですわ!」と返答。

周りの方もクスクス笑っています。その高齢女性も笑い、近年の価格高騰を互いに嘆き、会話は終わりました。

母の対応に学ぶ、危機管理

スーパーを出て、帰りの車で母が「変に目を付けられないように、笑いで返したれ!」と。
大人しくしているよりも、毅然とした態度で対応したほうが良いとの考えでした。

私は「そんなすぐ返せないけどなぁ」と思いつつ、その場を笑いで返す母の対応を見て、危機管理を学んだ出来事でした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。