息子が怪我をして帰ってきました
小学4年生の男の子を育てているAさん。昨年、離婚と同時に引っ越し、新たな土地で生活を始めました。一人で子どもを守らなければならないと、毎日必死で暮らしていたのです。
そんなある日、息子が学校で同級生のN君に怪我をさせられて帰ってきました。ふざけていたN君に目の横を殴られてしまったそうで、息子の顔は腫れてしまっていたのです。
担任の先生が電話をしてきて事情を説明してくれ、N君もN君の両親も非常に反省しているので直接謝りたいと言っているとのことで、連絡先を伝えることになりました。
猛反省している親子
その後、すぐに電話をくれたN君のお母さん。Aさんにとって息子が怪我をさせられたことはとてもショックなことでしたが、電話口でも非常に反省している様子が見え、これなら同じことは起きないだろうと安心できました。
N君母は、電話だけで済ませるわけにはいかないとAさん宅に謝りに行きたいと言い出します。当人同士が直接和解した方が今後のためにもいいだろうと、Aさんはこれを快諾。
こうしてAさん宅にN君とその両親がやってきたのでした。
シングルマザーだと知ると、、、態度豹変
謝りにやってきたN君と両親。一通り謝罪の言葉を述べた後で、N君の両親が「ご主人にも謝りたい」と言ったので、Aさんはシングルマザーであることを伝えました。
すると、二人の態度が豹変したのです。
「父親がいないから弱いのね。こんなことで大騒ぎして……」
「謝りにきて損したな」
さっきまでの反省した態度はどこへやら。父親がいない家庭だというだけで、N君一家は舐めた態度を取り始めたのです。
舐められてたまるか
横柄な態度になったN君一家でしたが、Aさんはひるまずに治療費の請求をしました。
「シングルマザーで苦しいだろうから払ってあげますよ」
治療費の請求に対してもヘラヘラしている父親の態度を見て、Aさんは直接N君と話すことに。
「今回は軽い怪我で済んだけど、当たる場所が違えば失明していたかもしれない。もう二度としてはいけないよ」とN君本人に約束させ、一家を帰しました。
シングルマザーだというだけで、これほどまでに態度を変える人もいるのだなとAさんは驚愕。もっと強くあらねばならないと思うのでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。