仲良しのママ友M美
A子とママ友のM美とは、かれこれ2年ほどの付き合い。子ども同士も同じ小学校に通っており、A子自身はM美と「とても仲が良い」と思っていました。そのため、夏休みや年末年始などちょっと遠出の旅行に行くと、毎回お土産を買って渡していました。それは、M美からいつも野菜やお菓子のお裾分けを貰ったり、子どもがよくM美宅にお邪魔したりしていたからだったのですが……。
これって自慢?
しかし、あるときM美から「いつもお土産くれるけど、これって自慢?(笑)」と言われてしまったのです……。M美は笑いながら言ってきたため、冗談半分だったのかもしれませんが、M美から予想だにしていなかった言葉を言われてA子はハッとしました。もちろん自慢などとは一切思っていなかったのですが、M美にはそう捉えられてしまったのかもしれません。そう思うと、A子は苦笑いしかできませんでした。
よく考えてみると……
ずっとM美の言葉が心のどこかでひっかかっていたA子。よくよく考えたらM美からのお裾分けは確かに近所の人にもらったものや遠い親戚が送ってくれたものなどばかりで……。M美は旦那さんが忙しく、遠出したという話は確かにあまり聞いたことがありませんでした。A子「配慮が足りなかったかもしれない」と反省しました。
今後の付き合い方
M美はいつも笑顔で、誰にでもやさしい人です。A子の息子もM美のことが大好きで、これからも付き合いを続けていきたいと思っています。M美の冗談半分(?)の言葉以降、旅行の話もM美からは振っていませんし、お土産を渡す頻度もかなり減らしたA子でした。
ママ友家族の旅行の頻度や外食頻度など、会話の中からある程度把握しておいた方がいいのかもしれませんね。今回の出来事は、相手を思いやる気持ちからくる行動でも、受け取り方によっては全く違う意味になってしまうのだと教えてくれました。親しい間柄だからこそ、相手の気持ちを想像すること、そして、さりげない配慮が大切だと改めて感じています。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。