保育園で耳にした、ある子どもへの心ない陰口。
そのとき近くにいた筆者の知人女性は、戸惑いと葛藤を抱きました。
しかし、何気ないわが子の行動がその場の空気を変えることに──。
今回は筆者の知人から聞いた、保育園での心温まるエピソードをご紹介します。
そのとき近くにいた筆者の知人女性は、戸惑いと葛藤を抱きました。
しかし、何気ないわが子の行動がその場の空気を変えることに──。
今回は筆者の知人から聞いた、保育園での心温まるエピソードをご紹介します。
息子の行動
私の息子がその子の手を握り、
「そろそろお迎え来る時間だよね?」
「一緒に帰る支度しよう」
と声をかけたのです。
どうやらその子の親御さんはいつも決まった時間にお迎えに来ているようで、息子は時間が迫っていることに気づいた様子。
それまで1人でポツンと寂しそうに座っていたその子は嬉しそうに笑い、2人で仲良く帰り支度を始めました。
家ではわがままな息子が見せた、一連の行動が衝撃的で、結局私はそのママに何も言えませんでした。
でも、息子の行動がすべてを語ってくれた気がしたのです。
誇らしい
誰かを“違う”と決めつけるのではなく、自然に受け入れて寄り添う心。
子どもは大人よりずっと柔軟で優しいのだと気づかされた私。
そのママも一部始終を見ていたようで、バツが悪そうに私の方をちらっと見てから無言で帰って行きました。
私にとって息子の優しい行動が何よりも誇らしく、素敵な息子に育ってくれていたのだと気づいた出来事でした。
【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。