仲良しだったあの子と
B子とは、学生時代の友人で、社会人になってからも頻繁に会っていました。
仕事の愚痴を言い合ったり、休日にカフェ巡りをしたり。
B子が落ち込んでいたときも、私は夜中まで電話に付き合って話を聞いたこともあります。
だからこそ、あの日の出来事には本当に驚きました。
突然の“未読スルー”
ある日、B子にLINEを送ったのですが、返信がまったく来なかったのです。
いつもなら即レスだったのに、1日経っても既読にならない。
何かあったのかなと心配して、スタンプを送ったり、電話をかけたりもしましたが、反応はゼロ。
そして数日後、ふと気づいたんです。
アイコンが初期設定に戻っていて、インスタグラムも見られなくなっていることに。
スルーされた理由がわからない
正直、動揺しました。
何か怒らせるようなことを言ったのか、思い返してみても心当たりはなく……。
思い切って共通の友人にそれとなく聞いてみましたが、「最近B子と会ってないよ」と言われるだけ。
どんどん不安になり、寝る前にスマホを見てはため息をつく日々が続きました。
最後に見つけた答え
数ヶ月後、偶然別の友人のSNSで、B子が他のメンバーと楽しそうに旅行している写真を見かけました。
それを見た瞬間、もう無理に理由を探すのはやめようと思ったんです。
人の気持ちは変わるし、無理に縋ってもつらくなるだけ。
私はB子と過ごした時間を大切な思い出として、前を向くことにしました。
友人関係は、見えないものだからこそ難しい。
でも、距離ができたからこそ見えるものもあるのだと、私は少しだけ強くなれた気がします。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。