義母はとても慎ましい性格。
しかしあまりにも遠慮しすぎる振る舞いに、思わず物申してみると!?
筆者の友人C子が実際に体験したエピソードをご紹介します。

すると義母が、一歩前に出て、割り込んだ若い女性客に

「すみません、この方、先に並んでいらっしゃいましたよ」

はっきりと、でも丁寧に言いました。

小さな声でも、人を守れることがある

若い女性客は
「えっ?」
と一瞬たじろいでから、すぐに
「あ、すみません」
と列を離れました。

前にいた高齢女性が、小さな声で「ありがとうね」と義母に言いました。

「お義母さん、すごいです」
私が言うと

「最近、あなたと話してて思ったの。黙っている優しさもあるけれど、声をかける優しさもあるって」

静かで控えめだった義母が、誰かのために、自分の声を使ったこと。

小さな声でも、人を守れることがある。それを、私は義母の背中から学んだのでした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。