息子が成長するペース
4歳になる息子は、3月生まれ。私はどうしても、息子を周りの同学年の子と比べてしまっていました。特に、4月生まれの子たちは、すでに自分の名前を読んだり書いたり、自転車に乗れるようになったりしていて、焦る気持ちが強くなっていました。息子にも「早くできるようになってほしい」という気持ちから、無理にお勉強や練習をさせてしまうことが増えていました。
焦りから無理に勉強させてしまった結果
息子がひらがなを読むことに苦労していると、つい「頑張れ!」「もっと頑張らないと」と言ってしまいます。その結果、息子はだんだん「やりたくない」と言うようになりました。私は息子が成長していないと感じ、どうしても焦ってしまっていたのです。そんな息子の様子を見た夫が「もう少し息子のペースに合わせてあげたほうがいいんじゃないか?」と優しく助言してくれました。
夫の言葉に気づき、ペースを尊重する決心
その言葉に、私はハッとしました。3月生まれの息子と、1年近く早く生まれた4月生まれの子とは、発達のペースが大きく違って当たり前だということに気づいたのです。同じことを求めるのは不公平だと感じ、息子のペースを尊重することを決めました。
それから無理強いはせず、息子が学びたいと思った時にサポートするよう心掛けました。すると、1年後には息子は自分の名前を書けるようになり、自転車も乗れるようになっていました。
見守る大切さを実感した経験
このことから、焦って無理に何かをさせるのではなく、息子のペースで進むことが大切だと痛感しました。私のせいで息子にプレッシャーをかけてしまったことを、反省しています。
これからは息子の成長を見守り、無理なく歩んでいきながら、息子を応援していきたいと思っています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。