「うわぁ」あの人苦手なタイプ
Aさんは4歳の子どもを育てるママ。Aさんは自分のことを大人しいタイプだと自覚していて、幼稚園でのママ友付き合いも自分と気の合いそうな大人しそうな人とばかり交流していました。
しかし、そんなAさんを放っておいてくれない人がいました。それは、金髪に長いまつ毛、華やかなメイクが印象的で、ギャルファッションがお似合いのCさん。
Cさんのことを見た目で敬遠していたAさんでしたが、Cさんはそんなことはお構いなし。見た目通り社交的なタイプのCさんは、Aさんのことを放っておいてくれずガンガン話しかけてきて自分のペースに巻き込んでしまうのでした。
いつも前向きなCさん
Cさんに対して苦手意識を感じつつも、子ども同士の仲が良くママ同士の交流も続いていきます。AさんはCさんと話すうちに、Cさんの前向きなところに好印象を抱くようになりました。
「これがギャルマインドってやつか」
ちょっとくらいのトラブルなら笑い飛ばし、いつでも前向きなCさんを見ているとAさんまで明るい気持ちになってくるのです。
ある日、Cさんと2人きりになる機会があったAさん。「Cさんならどう考えるのだろう」と思い、悩みを相談してみることにしました。
「大丈夫!」その明るさが悩みを吹き飛ばす
Aさんは自分の子どもの発達について悩んでいました。気軽に話せる話題でもないので、自分1人で悩んで、ネットで検索して、また悩むのループに入り込んでいたのです。
「私子どもの発達で悩んでるんだよね」
Aさんが打ち明けるとCさんはズバッと言ってくれました。
「大丈夫! それだけ悩むなんていいお母さんな証拠じゃん!」
明るく言ってくれたCさんは悩みを吹き飛ばすだけでなく「検査を受けてみたら、悩みの原因がわかるかもしれないよ」と、専門家への相談も大切だというアドバイスもくれたのです。Cさんの持つ陽のオーラのおかげで、暗い雰囲気になることはありませんでした。
「ウチら親友!」何でも話せる友人に
その後もCさんは「前向きが一番! 友達最高!」というギャルマインドでAさんと付き合い続けてくれました。
すっかりCさんに心を開いたAさん。今では2人は何でも話せる親友になったのです。
最初は見た目でCさんのことを敬遠していたAさん。Cさんとの交流を通じて「人は見た目で判断してはいけない」ということを改めて学んだそうです。
見た目も相手の一部ではありますが、中身もしっかりと知る努力は忘れないようにしたいものですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。