いつもの平和なママ友LINEで
私が参加していた保育園のママ友グループでは、5人で連絡事項や雑談を交わすためのLINEグループを作っていました。子どもたちが同じクラスで、行事や持ち物の確認など、日々のやりとりにとても助けられていました。
ある日、運動会のお弁当についてグループ内で話していたとき、突然C子さんからこんなメッセージが届いたのです。
「B子さんってマジ無神経だよね。空気読めないっていうか……」
一瞬、画面の空気が凍りついたように感じました。
誤爆に気づいたC子の動揺
すぐにC子さんから「間違えた! ごめん!」とメッセージが届いたものの、すでに時遅し。どう見ても、私(B子)のことを誰かに送るつもりだったのでしょう。普段は笑顔で接していたC子さんの“裏の顔”を見てしまったようで、胸がズンと重くなりました。
他のメンバーも既読をつけたまま、沈黙。そのままスルーしてしまうこともできたかもしれません。でも私は、あえて言いました。
自分の本音をぶつけてみた
「私のことだよね? ちょっとショックだったけど、何か気になることがあったなら教えてほしい」
するとC子さんは少し間を置いて、「ごめんなさい」と返信してきました。
続けて長文で、「ちょっとしたことにイラついてて、つい八つ当たりしてしまった。本当にごめん」と丁寧な謝罪メッセージが届いたのです。
私は「了解しました。正直に教えてくれてありがとう」と一言送り、会話を終わりました。
あれ以来、距離の大切さを知った
それ以来、私はC子さんと無理に仲良くすることはなく、最低限の関係は保っています。
ママ友は家族でも親友でもない。
だからこそ、ほどよい距離感がとても大切なのだと、あの出来事をきっかけに学びました。
相手に正直な気持ちを伝えたことで、お互いの関係性を良い方向に進めることができたのだと、今では思っています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。