支援センターで出会ったママ友から放たれた衝撃のひと言に、モヤモヤを抱えた女性。
しかし数年後、思わぬ再会で意外な展開を迎えます──。
今回は筆者の友人から聞いた、ママ友との子育てにまつわるエピソードをご紹介します。
男の子は可愛くない?
地元の支援センターへデビューしたばかりの頃、あるママ友のひと言に絶句しました。
うちの息子を見ながら、
「男の子なんて育てにくいし、可愛くないでしょう?」
と言ってきたのです!
そのときは動揺して、
「そんなことないですよ~」
と笑ってごまかすしかできなかった私。
近くにいたほかのママたちにも聞こえていたようで、失礼な発言をしたママ友を訝しげに見ていましたが、彼女は気づかず。
『男の子ママも女の子ママもいる場でどうしてこんな無神経なことが言えるの?』と正直モヤモヤが残りました……。
ママ友の価値観に違和感
そんなママ友が育てているのは2人の女の子。
「うちの子はお姫様よ」
「女の子ってやっぱり可愛い」
「うちの子は女の子でよかった!」
その後もこんな風に男の子ママにとっては気に障るような言動を繰り返していたのです。
「次に生まれてくる子も絶対女の子がいいなあ」
なんて言葉にも、嫌なトゲがあって引き気味だった私。
それからというもの、あまりそのママ友とは関わらないようにしていました。
変化
それから数年後、ある日スーパーで偶然再会した彼女の腕のなかには、小さな赤ちゃん。
それがなんと、男の子だったのです!
すると彼女は開口一番、
「男の子って、めちゃくちゃ可愛いのね」
と苦笑い。
男の子に否定的な発言をしていたあの頃のママの姿はなく、すっかり“男の子ママ”の顔になっていました。
その変化を見て、心のなかで『そうでしょう~』とうれしくなった私。
経験
人は経験して初めてわかることがあります。
それからというもの、そのママ友とはたまに会う仲に。
あのときのモヤモヤも、今では笑い話にできるくらいの距離感でお付き合いできるようになりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。