GPSでお子さんの居場所を確認する方もいらっしゃると思います。
知人のA子さんも、小学校低学年の息子さんにGPSを持たせていました。ところがある日、GPSはすぐ近くを示しているのに、息子さんが家にいない……。息子さん大捜索のエピソードをご紹介します。

GPSで息子の居場所を把握

息子が小学校低学年のころ、学校への登下校や、習い事へのお出かけ等、一人で外出する機会が増えました。送迎が無くなった分私は楽になりましたが、一方で、私が仕事で不在がちだったのもあり、

「お出かけの用事を忘れていないだろうか」
「目的地に無事に移動しただろうか」
と心配なこともあり、GPSを持たせることにしました。

近くにいるはずの息子よ、どこにいる?

ある日、帰宅すると、家にいるはずの息子がいません。
「帰っている時間のはずなのに、どこにいるんだろう?」と思いGPSを確認すると、近所のお家あたりを示しています。
ただ、このあたりにお友達はいなかったはず……。何かあったのではと不安になりました。

私が一軒一軒まわるのもお相手が不審に思うでしょうし、万が一のことも考え、警察に相談し、警察の方と一緒に息子探しが始まりました。

こんなところにいたの!?

すると、とある高齢女性のお宅で、お菓子を食べている息子を発見。
「え、何してるの!?」と私はびっくり。その高齢女性を、私は存じ上げなかったのです。

わが家のルールに「お菓子の誘いに乗らない」「知らない人のお家に行かない」がありますが、どちらのルールも破り、のんびりお菓子を頬張っている息子……。

息子が言うには、その女性とは毎日の登下校でよく挨拶するので「知らない人」ではないと。その日も偶然会って「お菓子食べる?」と聞かれお邪魔していたとのことです。

改めてルールの確認

高齢女性も悪気なく誘ってくれたのだと思い、今後お邪魔することがあればと、連絡先を交換しました。

ただ息子には、今回は偶然無事だっただけで何か起きていたかもしれないということと、「お母さんの」知らない人のお家に勝手に行ってはいけないと改めて伝えました。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。