ある日、そんなK子さんをガツンと注意したママ友がいて!?
筆者の友人R子が実際に体験したママ友エピソードをご紹介します。
おしゃべり泥棒!? ママ友K子さん
幼稚園のママ友のK子さんは、誰の話題でも、自分の話に持っていってしまう癖がありました。
例えばランチ会で、他のママが
「うちは今年、初めてキャンプデビューなんだ~。虫とか苦手だけど、子どもがすごく楽しみにしてて」
とキャンプの話を始めると、K子さんはすかさず
「うちも去年行ったの!」
と口を挟み、続けて
「しかも山奥で夜中に虫が出て! 子どもが泣いちゃって、もう私ほんと必死で……」
と語り始め、いつの間にか話題の中心が「K子さんの武勇伝」にすり替わってしまうのでした。
一人のママ友が、そんなK子さんを一喝!?
K子さんの「おしゃべり泥棒」ぶりを、周りは「ああ、またか」と仕方なく思っていました。
しかしある日また同じ展開になった時、一人のママ友が
「ちょっとごめん。人の話、最後まで聞いてから話してくれる? いつも途中で話題を持っていかれて、ちょっと疲れちゃう」
そうストレートにK子さんに物申したのです。
「悪気ないのはわかってるけど、毎回だと、聞いてる側はしんどいの」
そう言われたK子さん、みるみる笑顔が固まり
「そんなつもりじゃなかったんだけど……」
としどろもどろに。
静かになったK子さん
それからK子さんはすっかり大人しくなってしまいました。
ある日、K子さんと二人きりになると、ぽつりと
「自分のことを話すことで、自分が『ここにいる』って確認したかったのかも」
「でも、それって結局、人の話を踏みにじってたんだよね」
と気持ちを語ったK子さん。
懸命に、変わろうとしている姿勢が伝わってきました。
「頑張ってること、すごく伝わってるよ。でも、落ち込みすぎないで」
と私も励ましました。
変わろうとするK子さん
そんなK子さんはその後、人の話によくうなずき、会話を横取りすることもなくなりました。
ある日、一人のママ友が、泣きながら子育ての悩みを打ち明けた時、真っ先にハンカチを差し出したのはK子さんで、最後まで口を挟まず、静かにママ友の話を聞いていました。
「K子さん、本当に変わったよね」
あの時、辛かったと思うけど素直にママ友の苦言を聞き、変わろうとしたK子さんを立派だと思いました。
大人になってから自分の言動を変えるのは難しいものですが、できないことじゃないと、私自身、K子さんの姿勢から学ぶものがありました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。