4歳の子供と花火鑑賞。大きな打ち上げ花火を見せてあげたいな、そんな思いで連れて行きましたが、花火が始まった途端泣き出してしまい……困り果てたその時。筆者の体験談です。

原因は……

泣き続けている娘を抱っこしての立ち去り際、隣に座っていた家族連れのお母さんが、
「もしかしたら花火の音が怖いのかもしれませんね。うちの子もそれくらいの時は泣いたので。でも年齢が上がったら怖がらずに見られるようになると思いますよ」
優しく声をかけてくれました。

お礼を言ってから、
そうか、花火の音か。ハッとしました。

そこは打ち上げ場所からほど近かったため、確かに花火が上がるごとにド~ン、ズシンとお腹に響くような感覚がありました。

娘は初めての間近での花火鑑賞でしたから、小さい子供からしたらこの音と感覚は怖かったのかもしれません。

実際その場を離れるにつれ、娘は泣き止み落ち着きを取り戻しました。

ごめんね、怖い思いをさせてしまったね。
もうちょっと大きくなったらまた行けるといいなぁ。

いつかまた一緒に

帰り道、遠ざかっていく花火の音を背中で聞きながら、娘に謝りつつ未来に思いを馳せていました。
それから数年、小学生になった現在はワイワイ言いながら一緒に楽しく鑑賞しています。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。