そんな食べ放題で、筆者の友人A子さんはとんでもないお客さんを目撃したそうです。
メニューに書いてあるのに
料金が表示されると、両親は「なぜそんなに高いのか」と怒り出したのです。
デザート料金の話をするも、「そんなの聞いていない!」と、かなりご立腹。
メニューに書いてあるのに「そんなの見ていない!」とレジで声を荒げ、「ぼったくり」「ふざけるな!」と叫び出したところで、店長が登場しました。
散々押し問答したようですが、最終的になんと「次回からお気を付けください」ということで、デザート代を含めない通常料金の支払いとなったのです。
そしてその話は店員間で共有され、「デザートは一人一個。それ以上は別料金がかかる」ということを、今まで以上に強く念押しして言うということになりました。
それから数か月後……。
再び現れた家族
なんとその家族が、再び来店されたのです。
怒鳴っている両親の姿が頭にこびりついていたので、すぐに分かりました。
すぐさま店員間で共有し、様子を伺っていると……。
前回同様、デザートを何度も頼もうとしてきたではありませんか。
ここまできたら、もうルールを分かっていての行動だと思います。
バイトの口頭注意は聞いていなさそうだったので、すかさず店長が登場し「デザート別料金」をハッキリ伝えました。
すると、みるみるうちに不機嫌な顔になり、
「ホンマしょーもない店! けちくさいな」
などと文句を言いながら、デザートの追加注文をせず退店されていきました。
デザートをたくさん食べたいなら、デザート食べ放題の店に行けばいい。
「ゴリ押ししたらなんとかなる」と思っているようで、非常に不快でした。
また、そんな親の姿を見せられる子ども達のことを、勝手ながら心配してしまったのでした。
【体験者:30代・女性飲食店勤務、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。