筆者の友人A子さんは、そんな海外旅行でまさかのトラブルが……!?
まさか夫ではなく自力で交渉するなんて……
ホテルのフロントでも、なんと夫は一切英語を聞き取れなかったのです。
それどころか、「やばい分からん」なんて連呼し、ややパニック気味に。
A子さんは事前に調べた日常会話のメモを見ながら、ジェスチャーを交えて話しました。
そしてなんとか鍵を受け取り、部屋に行くことが出来たのです。
部屋についてからも言い訳ばかりの夫に、
「ねぇ、本当は英語話せないんじゃない?」
そう言うと、夫はみるみるうちに真っ赤になって……
話せへんのかーい!!! 一生忘れられない旅行だわ!(笑)
「ばれた!? ごめーん」
恥ずかしそうに笑う夫を見て、思わず肩の力が抜けてしまいました。
夫は当時、英語が話せることを「かっこいい」と信じていて、ずっとA子さんにかっこつけていたというのです。
そして新婚旅行がアメリカと決まり、「夫君英語堪能だもんね、助かるよ」なんて言われてしまえば、もう言い訳は出来ません。
焦ってコッソリ勉強していたそうですが、そんなすぐに身につくわけもなく……。
「俺、昨日4時間も英語勉強したんやけどなぁ」
そんな風にしょげる夫に、思わず吹き出してしまったものです。
また外国人の友達が多いのは事実ですが、全員が日本語ペラペラというオチ付きでした。
あれから20年。
相変わらず夫は英語を話せませんが、A子さんはこの旅行がキッカケで英語を学び、なんと普通に話せるレベルにまで成長!
「あの旅行のおかげで英語を学ぶ良いキッカケになったし、今となっては一生で一番笑える思い出やわ」
と、楽しそうに話したA子さんだったのでした。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。