今回は筆者の友人A子さんの体験談をご紹介します。
優しい義両親に恵まれて、本当に幸せ
義両親と良好な関係を築いているA子さん。
車で30分ほどの距離に住んでいるので、定期的に義実家へ通っていました。
A子さんの一人息子も義両親が大好きで、義両親も孫が来ると喜んでくれます。
そんな穏やかな関係に、幸せを感じていました。
しかし、A子さんには一つだけどうしても気になることがあったのです。
遊びに行く度に、お土産が大量! でも……
元々社交的な性格の義両親。
近所の人達に畑の野菜を配ったりしているので、異様に顔が広いのです。
そのためお中元や何かのお礼などで、日頃からお菓子やお惣菜を大量に頂いているようで、
「私達じゃ食べきれないから、沢山もらってくれる?」
と、頂いた物をA子さんに分けてくれるのです。
見返りを求めることなく、「これA子さん好きだったやつ、多めに持ってってちょうだい」なんて笑顔で言ってくれるお義母さん。
本当に優しい人達に恵まれて、感謝してもしきれません。
しかし、これがA子さんの悩みの種でもあったのです……。
ありがたいんですが
大きなパックの佃煮、大量の高級な梅干し、一人五個食べても余る高級最中に、有名店のお菓子。
実はこれ、全部賞味期限がギリギリか、中には期限が過ぎてしまっているものも大量に渡されるのです。
もったいないので「消費期限じゃなくて賞味期限だし、少しくらいならいいか」と思い、全部ありがたく頂戴するのですが……。
徐々に量は増えていき、明らかにA子さん一家でも食べきれない量を頂く日も。
そして期限ギリギリの物を、「食べきれないからどうぞ」なんて、人に配ることも出来ません。
何度かやんわりと断ってみたものの、
「遠慮しないでいいのよ! あ、これもつけてあげる!」
と、何故か渡される量が増えてしまう状態に。
夫に相談してみましたが、「食べれるならいいやん」と、全く気にしていません。
努力して消費していたら、健康面が少し気になり始めました。
仕方なく捨てることも増えましたが、捨てることにも罪悪感が募ります。
どうにか受け取らずに、断る方法はないだろうかと頭を悩ませています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。