高齢女性を無事に救出したエピソードをご紹介します。
平日の昼間、庭で遊んでいた息子
その日、息子は発熱のため小学校をお休みしていました。
といっても早々に熱も下がり、午後には元気が有り余っている状態に。
庭で縄跳びをしたりして過ごしていました。
高齢女性のSOSに気付いた息子
しばらくすると、
「お母さん、どこからか助けてと声がする」
と息子が家に戻ってきました。
息子に案内された場所は、庭の外。
「また勝手に一人でふらふら出かけないでよ」と思っていると、
確かに「助けて!」の声がどこからか聞こえてきます。
周りをキョロキョロ見渡しながら歩くと、少し離れたお家の二階のベランダに、一人の高齢女性が。
「どうしました!?」
と聞くと、洗濯物を取り込む途中、ベランダに閉め出されてしまったそうです。
救出劇
当時の季節は冬で、その高齢女性は部屋着の状態。そして、玄関は施錠されています。
どうやって助けようかと女性と話していると、娘さんが近くに住んでいて、家の鍵を持っているとのこと。
娘さんの住所を教えてもらい、息子に女性の励まし係を頼み、全速力で娘さん宅に向かいました。
「平日の昼間だけど、家にいますように!」と願いつつ向かうと、娘さんご在宅。
事情を説明し、急いで高齢女性のお家に戻り、玄関を開け、無事に救出!
どういうわけか、ベランダで窓を閉めた途端、窓の鍵がかかってしまったそうです……。
その場にいた皆で「良かった~~」と一安心。
息子の活躍に大人も驚き
救出を待っている間、洗濯物で暖をとっていた女性。
女性の励まし係になった息子は、ベランダの下で、縄跳びの技をお披露目していたそうです。
救出後、女性に
「縄跳びを頑張る姿に、私も励まされたわ」
と言ってもらえ、息子も得意気でした。
女性のSOSに気付いて大人を呼んだり、縄跳びを使って励ましたりと、息子の活躍に驚いた出来事でした。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。