家計の節約のため、夫に毎日手作り弁当を持たせていた私。真夏のある日、いつも通り持たせたお弁当が原因で、夫がまさかの食中毒に。頑張りすぎた節約が招いた思わぬ結果から、健康と安心を最優先にすることの大切さに気づかされた出来事です。
突然の体調不良→まさかの食中毒
ところがその数日後、35度を超える猛暑日。いつも通りお弁当を持たせた午後、夫から電話がありました。「体調が悪いから早退する」と。帰宅した夫の顔色は悪く、立っているのもやっとの様子。
「お昼を食べてから調子が悪くなった」と聞いた瞬間、私はお弁当のことが頭をよぎりました。病院へ連れていくと、やはり「軽度の食中毒」との診断が。医師からは具体的な原因は特定されませんでしたが、状況からお弁当が原因だった可能性が高いと強く疑いました。
節約のつもりが、まさかの大赤字に
幸い、症状は重くはなかったものの、夫は数日間寝込むことに。通院費、薬代、失った仕事の時間……。結果的に「節約」のつもりが、大きな損失となってしまいました。
そして何より、無理をさせた自分の判断に深く後悔したのです。「節約しなきゃ」という思いに縛られすぎて、大切なものを見失っていたと気づきました。
今は「無理しない節約」が我が家のルール
この出来事以降、我が家では気温が高い日は無理にお弁当を持たせず、代わりにお昼代を渡すように。夫もその方が気が楽なようで、「涼しいお店で食べてくるね」と笑顔で出かけてくれます。
節約は大事。でも、家族の健康や安心には代えられない。「節約」は手段であって、目的ではないと身にしみて実感した、苦くも忘れられない夏の教訓です。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。