普段は当たり障りなく接している人でも、長時間一緒にいると本性がわかることがありますよね。恋人同士でも友達同士でも、本性を知るには遠出してみると良いといわれています。今回はママ友と遠出をした結果、意外な本性を知ってしまった経験のある筆者の知人、Mさんのお話です。
ママ友と遠出
Mさんは当時、子どもが同じ小学校に通うママ友数人と親しく付き合っていました。
ある日ママ友2人と少し遠いところにあるショッピングモールに行くことになりました。
「車ないと不便だよね、買い物するし。私が車出すよ!」
運転免許を持っていて、自分専用の車があるMさんが車を出してママ友を連れて行くと提案しました。
「いいの? ありがとう!」
実はそのママ友2人と遠出するのは初めてでしたが、普段皆でランチやお茶をしている時はとても感じの良い人たちだったのでMさんも特に懸念することはありませんでした。
そして当日。Mさんはママ友2人を家まで迎えに行きました。
「おはよう、今日はよろしくね」
「こちらこそ、運転ありがとう」
2人と彼女達の子どもを車に乗せて、あらためてMさんがショッピングモールに向かおうと車を発進した瞬間。ママ友の1人がいきなりこう言ったのです。
「私達、朝ごはんまだなの。食べていい?」
車内での出来事
「うん、いいよ……」
Mさんがそう言うと、そのママ友はバッグから菓子パンを取り出して子どもと一緒にもぐもぐ食べ出しました。
「ちょっと、パンくず落ちてるよ。ハンカチ敷いたら?」
彼女達は後部座席に座っているのでMさんには見えませんでしたが、菓子パンからくずがポロポロこぼれているようで、もうひとりのママ友が注意してくれました。
しかしそのママ友は「えー、これぐらい大丈夫でしょ」と気にせず食べ続けます。
実は車内をキレイに掃除したばかりだったのですが、Mさんはこれから遊びに行くんだし、空気を悪くしてはいけないと思って我慢していました。