「それに比べて自分は」と落ち込んでいた私ですが、ひょんなきっかけで義母が夫の「弱点」を教えてくれて!? 筆者の友人F子が実際に体験したエピソードをご紹介します。
「完璧な人だね」と評される夫
夫との結婚が決まったとき、友人たちは私の夫を見ると口をそろえて
「完璧な人つかまえたね〜」
と言ったものでした。
確かに夫は、性格も穏やかで聞き上手、仕事も家事もできるタイプ。
特に家事は大得意で、クローゼットのシャツはきちんと色別に並び、洗剤の詰め替えなども気づいたらほとんどやってくれている。
私自身、「ありがたい」と感謝しているものの、
「私は夫に比べると、全然完璧じゃない」
と引け目を感じることもありました。
「あの子がきちんとしてるって?」吹き出す義母
そんなある日、義実家に遊びに行ったときのこと。
お茶を飲みながら、何気なく夫について
「昔からきちんとした性格だったんですか?」
と聞くと
「え? あの子? きちんとしてる?」
と吹き出した義母。
「あの子ね、ほんっと……」意外な一面が!?
義母は続けて
「あの子ね、ほんっと地図が読めないのよー」
と笑いました。
「えっ、地図?」
「地図というか、方角というか、もうめちゃくちゃ」
「昔、家族で登山して、『トイレ行ってくる』って反対側に歩いたり、遊園地で迷子になったり」
「『北が下になってる! 騙された!』って怒ってたけど、騙されたも何も、地図が全く読めないのよ」
私は
「うそ?」
と信じられない気持ちに。
「完璧」と言われる夫に、そんな抜けた一面があったとは!?
夫と旅行→「ほんとだった!」
それからまもなく夫と2人で旅行に行ったときのこと。
駅からホテルまで徒歩5分の道を、スマホ片手に「こっちかな」と進む夫ですが、なぜかどんどん目的地から離れていこうとするのです。
「ちょっと貸して」
とスマホを見せてもらったら、地図を反対向きに見ていることが判明。
私がこっそり笑うと「えっ、なに?」と夫。
「いや、ほんとだったんだ!」
「夫にも抜けているところがある」→気が楽に
それ以来、地図を見るのは私の担当になり、夫も「わからないからお願い」と潔くスマホを渡してくるように。
「夫にも抜けてるところがある」と知って、私はずいぶん気が楽になりました。
偶然にも、肩の荷を下ろしてくれる秘密を教えてくれた義母に、密かに感謝しています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。