筆者の体験談です。
インターネットを通じて仲良くなった友人に、漫画をダンボール1箱分も貸しました。
ところが彼女の反応に、私は思わず絶句してしまって──。
インターネットを通じて仲良くなった友人に、漫画をダンボール1箱分も貸しました。
ところが彼女の反応に、私は思わず絶句してしまって──。
5年越しの返却の連絡に戸惑い
その後、彼女とは自然と疎遠になっていきました。
しかし5年後、突然「引っ越しの荷物を片づけていたら本が出てきた」と連絡が来たのです。
「送り返したいから、住所を教えて」
正直「今さら?」という気持ちでした。
「もういいよ」と断ったのですが「そっちに送らないと捨てるしかない」と言われ、結局、菓子折り付きで送り返されてきました。
モヤモヤは、消えなかった
でも私はもう、すべて買い直していました。
ダンボールいっぱいの本は、ただただ場所を取るだけ。
なぜあの時探してくれなかったのかという不信感と、今さら返されてもという諦めの気持ちが入り混じり、純粋に喜べず、戸惑いのほうが大きかったです。
“見つかったから返すね” という気軽さ。
“そんなことあったっけ?” と笑っていた過去。
あのとき一度でも探してくれていたら、こんな思いをせずに済んだのに……。
彼女にとっては軽い話でも、私にとっては長く心に引っかかっていた出来事。
物の重さも、記憶の重さも、人によってこんなに違うのだと痛感したのです。
今後は安易な貸し借りをせず、私自身も相手への配慮をより意識していこうと思います。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。