「自分の時間なんて、後でいい」そう思って日々を過ごしてきた女性は、多いのではないでしょうか。家族のため、仕事のため、自分のことはいつも後回し。
けれど筆者の知人A子は、人生のある時点でふと立ち止まり、「これでいいのだろうか」と問いかけたくなる瞬間が訪れたと言います。
子育てが一段落し、自分と向き合えるようになった頃、そんな彼女を動かした、ある出来事について語ってくれました。
けれど筆者の知人A子は、人生のある時点でふと立ち止まり、「これでいいのだろうか」と問いかけたくなる瞬間が訪れたと言います。
子育てが一段落し、自分と向き合えるようになった頃、そんな彼女を動かした、ある出来事について語ってくれました。
家族のために生きてきた日々
私はずっと、家族のために生きてきました。夫のサポート、子どもたちの学校行事、親の介護。自分のことはいつも後回し。でも、それがつらいとは思っていませんでした。
「私のことは最後でいい」そう信じていたし、誰かの役に立てる日々に、誇りや喜びすら感じていたのです。
けれど、ある日ふと気づきました。「私は何を楽しみにしているんだろう」と。
誰かの人生を支えることに夢中だったけれど、ふと立ち止まったとき、自分自身の楽しみや、心が動くような何かが思い浮かばなかったのです。
ようやく訪れた「余白」と、突然の知らせ
40代後半。子どもたちは独立し、孫にも会えるようになりました。少しだけ、自分の時間ができ始めた頃。
「趣味でも始めてみようかな」そんなふうに考えていた矢先、かつての職場の同僚が突然亡くなったという知らせが届きました。