スマートフォンが私たちの生活に欠かせないものになって随分たちます。情報収集から買い物まで、指先1つでできる本当に便利な存在です。でも、その便利さゆえに、思わぬ誤解が生まれてしまうことも。今回は友人の体験談をお届けします。
原因は意外なところに
「あの、すみません」
恐る恐る声をかけると、女性は訝しげな顔でこちらを睨みつけてきます。
その視線に怯みそうになりながらも、私は続けました。
「もしかして、スマートフォンの画面、ナイトモードがオンになっていませんか?」
女性に「少しだけ失礼します」と断り、彼女のスマホを操作してブルーライトをカットする設定をオフにすると……どうでしょう。画面の商品の色は、目の前の実物とほとんど同じ色に!
黙り込むクレーマーにスカッと
自分の勘違いに気づいた女性は、瞬く間に顔が真っ赤にして、先ほどの剣幕が嘘のように黙り込んでしまいました。
そして、小さな声で会計を済ませると、逃げるように店を飛び出していきました。
あっけなく解決した騒動に、私も店員さんも思わず顔を見合わせて苦笑い。
「現代社会のトラブルは、意外とこんな身近な知識で解決できるものなのかもしれない」と、思わぬ形で勉強になった出来事でした。
スマートフォンは便利ですが、頼りきりになってしまうとこんな失敗もあるのかもしれませんね。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。