スマートフォンが私たちの生活に欠かせないものになって随分たちます。情報収集から買い物まで、指先1つでできる本当に便利な存在です。でも、その便利さゆえに、思わぬ誤解が生まれてしまうことも。今回は友人の体験談をお届けします。
お気に入りの店に響く怒声
近所にある雑貨店は、可愛らしい小物と優しい店員さんがいる、私のお気に入りの場所です。
穏やかな時間が流れる店内は、いつも私の心を癒してくれます。
けれど、その日は不穏な空気が漂っていました。
レジの前で、1人の女性客が売り物のポーチを手にして、「ネットの写真と色が全然違うじゃない! これじゃ詐欺じゃないの!」と、店員さんに掴みかからんばかりの勢いでヒステリックに叫んでいたのです。
確かに違う……でも、もしかして?
実は私も、その女性が手にしているのと同じポーチを買うつもりでした。
スマホで商品ページを開いてみると、確かに画像と実物では微妙な色の差が。
でも、本当に微々たるものです。
「神経質な人だとしても、あんなに怒るほどのことだろうか?」
素朴な疑問が浮かびました。
その瞬間。
「もしかして……」と、【ある可能性】が私の頭をよぎったのです。