私たちの働き方としてすっかり定着したリモートワーク。特にオンライン会議は、場所を選ばず参加できて助かりますよね。でも、便利なツールが時として予想外の悲劇を生み出すこともあるようです。今回は筆者の友人の体験談をご紹介します。
しかし、期待とは裏腹に、部長のプレゼンは無音のまま進行していきます。
おかしいな、と思ったその時。
ピコン! ピコン! と私宛ての個人チャットが次々に届き始めました。
「え、お前がミュートだぞ」
「部長の声、普通に聞こえてるけど?」
「スピーカー設定確認して!」
……え? 全身から血の気が引くのを感じました。
犯人はまさかの
慌ててPCの右下を確認すると、そこには見事に斜線が入ったスピーカーのアイコンが。
そう、ミュートにしていたのは部長ではなく、何を隠そうこの私。
部長の声は、私以外の全員にきちんと届いていたのです。
全身の血の気がサーッと引いていくのを感じました。
穴があったら入りたい……
その後の会議内容? 覚えていません。
覚えているのは、自分の凡ミスと、スピーカー設定を切った過去の自分を殴りたい気持ちだけ。
今でもふとした瞬間に、PCの前で得意げになっていた自分の顔が脳裏をよぎり、「うわーっ!」と心の中で絶叫してしまいます。
ああ、本当に、穴があったら入りたいとはこのこと。
皆さんもオンライン会議の際は、まずご自身のスピーカー設定を確認することをお忘れなく……。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。