筆者の母の友人A子さんから聞いた話です。「実家より楽」と通い詰める嫁に戸惑っていたA子さんは、ある日ふいに嫁の本音を知らされました。その瞬間から、2人の関係に変化が訪れることになるのです……。
「また預かってって……?」モヤモヤする義母の本音
60代の知人女性A子さんには、近所に住む息子夫婦がいます。
嫁は3児の母。
日々育児に追われながらも、ことあるごとにA子たちの家を訪れ、孫たちを預けていきます。
「今日は夫とデートしたいです、この子たちをお願いしますね♪」
そう言って、3人の子どもたちを笑顔で置いていく嫁。最初は頼られて嬉しかったA子さんも、毎週末の頻度となると、内心は複雑でした。
実はA子さん、もともとかなりの“世話焼き気質”の人。
誰かの役に立つのが喜びで、料理や子守りも苦ではありません。
でも、当たり前のそれに甘えっぱなしの嫁の姿には、次第に「ちょっと図々しくない?」という思いも芽生えていきました。
同居話から見えてきた嫁の“本音”
ある日、息子がA子さんに切り出しました。
「母さん、いずれ一緒に住めないかな?」
突然の提案に戸惑うA子さん。「急にどうして?」と聞くと、息子は少し言いにくそうに、でも確かに言いました。
「嫁が言い出したんだ。母さんと一緒に暮らせたらいいなって」