『心配しすぎでしょう』と感じていた父の言葉。
その“うるささ”の正体に、ある出来事をきっかけに気づかされることになります。
今回は筆者の友人から聞いた、言葉の奥に秘められていた親の愛情に気づくエピソードをご紹介します。
その“うるささ”の正体に、ある出来事をきっかけに気づかされることになります。
今回は筆者の友人から聞いた、言葉の奥に秘められていた親の愛情に気づくエピソードをご紹介します。
父の想い
搬送先の病院に駆けつけた父の顔を見た瞬間、言いようのない後悔に襲われた私。
父は泣きそうな顔で、ただひと言
「無事でよかった」
と私の手を握りしめました。
その言葉の重さと震えていた父の手が、今までのどんな忠告よりも強く心に残っています。
退院後、父の過去の言葉が全部“私の命を守るため”だったとようやく気づいた私。
それ以降、父の言葉に素直に耳を傾けるようになりました。
そんな私の変化に気づいたのか、父も以前より忠告するような口数は減り、私たち親子の間に以前よりも深い信頼関係が生まれたように感じます。
親として思うこと
その事故から10年ほど経った今、自分が親になってようやく分かります。
親の一番の願いは“子どもが無事でいること”
父の“うるささ”は、私の命を守ろうとする最大の愛情でした。
あのケガがなければ、きっと今でも反発していただろうと思います。
私も父のように子どもが安全・安心に成長していけるよう、しっかり見守っていきたいです。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。