『心配しすぎでしょう』と感じていた父の言葉。
その“うるささ”の正体に、ある出来事をきっかけに気づかされることになります。
今回は筆者の友人から聞いた、言葉の奥に秘められていた親の愛情に気づくエピソードをご紹介します。
その“うるささ”の正体に、ある出来事をきっかけに気づかされることになります。
今回は筆者の友人から聞いた、言葉の奥に秘められていた親の愛情に気づくエピソードをご紹介します。
心配性の父
高校生の頃、私は父と衝突してばかりでした。
父が決めた門限は厳しく、遠出もすぐ反対される始末。
「気をつけろ」
「遅くなるな」
「ちゃんと連絡しろ」
父のこうした口癖が、当時の私にとってはただの過干渉だと思っていました。
特に仲が悪いわけではなかったものの、若さゆえに少し鬱陶しく感じていたことも事実です。
父から何か忠告されるたびに、
「心配しすぎだから」
と笑ってはねのけていたのですが……。
まさかの事故!
ある日、友達と遠くの公園までサイクリングに行く約束をした私。
「その道は車が多いから気をつけろ」
と相変わらず父に心配されたが、
「もう高校生だよ」
と突っぱねて行きました。
でも、楽しい時間を過ごして帰る途中、急なカーブを曲がりきれず転倒!
運悪く縁石にぶつかって骨折し、救急車で運ばれる事態となったのです……。